Wake Me Upでお馴染みの天才的DJのAvicii| 死因から功績まで、彼の28年の人生を振り返る。

Wake Me Upでお馴染みの天才的DJのAvicii| 死因から功績まで、彼の28年の人生を振り返る。

Avicii(アヴィーチー)本名Tim Bergling、この世界で知らない人はいないだろう。音楽界にEDMというジャンルをもたらしたパイオニアである。彼がこの世界に残したものは計り知れない。彼をきっかけにEDM界に進んだ者や、彼をリスペクトした人が作った楽曲、その全てが彼による物である。

彼の訃報から半年経った今、彼の素晴らしく誇り高い人生を振り返ってみよう。

アヴィcいい1

Avicii’s Life

幼少期の音楽活動

AviciiことTim Berglingは1989年にストックホルムに生まれた。幼い頃から音楽に惹かれた彼は、ダンスミュージックに特に興味を持ち、Daft PunkやSwedish House Mafiaなどに憧れていた。本格的に音楽活動を開始したのは16歳の頃で、自身がRemixした曲をある音楽サイトに投稿した。このことがきっかけでレーベル契約も決まり、Aviciiとして初めての楽曲「Sound Of Now」をリリースする。これが全ての始まりである。

思えばこの頃から彼の音楽業界の成功は決まっていたのかもしれない。この楽曲が評判を呼び、世界1とも名高かったDJのTiëstoに目をつけられてイビサ島で行われるダンスイベントにも招待された。この後もTiësto等と協力し様々なトラックを世に送り出した。

ナンバー1までの道

そして2011年彼は初めてとなるボーカルを迎えたシングル曲Levelsをリリースした。

得意のRemix技術で、ETTA JAMESのSomethings Got A Hold On Meをサンプリングして作られたこの楽曲は世界に彼の名前を知らしめた。

2012年にはDavidGuettaとのコラボ曲のSunshineをリリースして、グラミー賞のベストダンスレコーディングを受賞した。

勢いに乗ったAviciiは、2012年から2013年の間に名曲を連発する。Silhouettes、addicted to you、そしてNicky Romeroとのコラボ曲I Could Be The Oneをリリースした。

この曲をきっかけに最新のAviciiのスタイルを確立したと言ってもいいだろう。ボーカルと、ドロップが綺麗に共存しているスタイルは未だに衰えることなくトレンドになっている。この曲は全世界のほとんどのチャートで一位を記録した。

X Youプロジェクト

そして来たる2013年AviciiのX Youプロジェクトを始動した。この曲のX YouとはAvicii X(かける)Youという意味で、Aviciiと世界中のDJが協力して一曲にすると言うプロジェクトだ。

MVには制作風景が描かれていて、メロディやベースラインその他を一人一人が担っている。

なんとこのプロジェクトの参加者は4199人、140カ国の国からの応募と、1ヶ月の間に12951人の協力者がいたと言うことで大成功に終わった。この独創的な試みに心打たれたDJがとても多かったと言う。

アルバムリリースと苦悩

そして2013年Wake Me UpをフィーチャーしたファーストアルバムのTrueをリリースした。このころにはダンスミュージックが今ほど人気でなかったアメリカでも、彼の名前が広まっていて、Wake Me Upは2014年にSpotify上で一番再生された曲になった。

Trueの楽曲を聴く

True発表後名実ともに世界一位のDJとなったAviciiは世界ツアーやイベントで世界中を駆け回った。この頃から彼の体は弱ってきていたのかもしれない。2014年に休養のために少し休みたいと宣言したAviciiはツアー途中であったが、残りのツアーの中止を発表した。

休養後、新アルバムの制作に着手したAvicii、Martin Garrixと協力した楽曲Waiting For Loveをリリースし、アルバム完成に向けて様々なアーティストと協力した。今後Without YouでコラボするSandro Cavazzaとも今回のGonna Love Yaの共作をきっかけに親交を深めていた。アルバム作成と並行し、あの世界的バンドのCold PlayのChris Martinへの曲提供でA Sky Full Of Starsも手がけた。

休養後も全力を尽くし手がけたアルバムStoriesがリリースされた。

UICO-9070_blb_extralarge

リリース前からすでにWaiting For Loveのストリーミング回数が1億3000万回を超えており、想像以上の大ヒットになった。楽曲提供したChris Martinとの曲も収録されており、その他にもThe Days、The Nightsなども収録されている。

ジャズやメタル風の曲や様々なジャンルに挑戦しており、TrueからAviciiが経験した音楽感や音楽への探究心が顕著に現れている、まさにStoriesというアルバムになっている。

Storiesの楽曲を聴く

ツアーからの引退

アルバムで大成功を収めたAviciiだが、とうとう体に限界を感じることになる。

成功の陰には、世界中での活動、休みなく働くこと、新曲へのプレッシャーがあったことだろう。

Aviciiの家族によると、Aviciiは脆いハートの持ち主で、いつも幸せと人生の意味を考えてもがいていたという。

Aviciiのドキュメント映画Avicii:True Storiesでも、ツアーをやめない限り、死は避けられないと言われたAviciiがこう言っている。

皆は僕が不安を感じながら無理をしているということは知っていると思う。だから、まさか僕がツアーをすることに対して無理を言ってくるとは思ってなかった。僕はなんども言ったよ、このままじゃ死ぬって。数え切れないくらい言ったんだ。だからもうツアーをして盛り上げてよなんて声はききたくなかったんだ。

そうしてAvciiはツアーから引退することを発表した。

最後のアルバムAvīci (01)

2017年AviciiはAvīci (01)をリリースした。これは最後に曲を発表してから急なリリースとなった。リリースに当たってAviciiはこう言葉を添えた。

音楽の世界にもう一度戻るのが楽しみだ!最後にリリースしてから久しぶりだし、こんなに興奮しているのも久しぶりだ。今回のアルバムのテーマは新曲と古い曲のミックスになっている。何人かのファンが今までに聞いたことのない新曲を待っているって聞いていたからね。

早すぎる天才DJの死

最後のアルバムをリリース後、AvciiはOmanのMuscatで息を引き取っているのが見つかった。28歳であった。状況判断からガラス片による失血死で自殺という結果が出た。

音楽業界に大きな穴があいたこのニュースは様々な人たちを悲しめた。

Kygo, Calvin Harris, Dua Lipa, Liam Payne, DJ Sneak, Kaskade, Marshmello, Laidback Luke, Audien, Zedd, Akon, Charlie Puth, Imagine Dragons, Nicky Romero, Tiësto, Hardwell, Steve Aoki, などその他多くのアーティストが彼の死を悲しんだ。

image.jpg

皆に愛され、世界にかけがいないものを残してくれたAvicii。彼の残したものはこの先も様々なアーティストを育てることだろう。

彼の死を受けて、家族はこう声明を出した。

本当にファンの皆さんと、息子に向けた愛の溢れる言葉達に感謝申し上げます。

私たちは、皆さんが息子の曲を愛してくださり、曲に特別な思い出を持ってくださることを誇りに感じております。息子の死に対して捧げられた、公共の場で集まってくださった皆様、鐘を鳴らしてくださった教会、Coachella(イベント)や世界での黙祷、この全てに感謝しております。

私たちの日常を音楽で特別なものにしてくれたAviciiに感謝を捧げたい。皆に愛されたAviciiとその楽曲達は私たちの心の中、そして歴史に残っていくことだろう。彼の安らかな眠りを祈っている。

AVICII.jpg

Avicii:本名Tim Bergling 1989〜2018年 享年28歳 

Danceカテゴリの最新記事